27日に無事救い出すことが出来ました。
とても正確の良い人間が大好きな子です。
ケージや外で繋がれ1人になるのを嫌います。
「クゥ~ンクゥ~ン」と悲しい声で鳴きます。
検査結果
フィラリア(+)陽性でした。
そして・・・
鉤虫
犬に寄生する鉤虫は『犬鉤虫』、猫に寄生するものは『猫鉤虫』であることが多く、それぞれ違った種類の寄生虫です。(まれに犬鉤虫が猫に寄生したりすることもあります。)
この鉤虫はその名の通り頭に鋭い牙のような鉤(かぎ)を持っていて、これを使って腸(特に小腸の空腸)の粘膜に噛みつくようにくっついて血を吸う、吸血鬼のような寄生虫です。
成虫は白~やや黄色みがかった灰色をしていますが、血を吸ったものでは赤い色をしています。大きさは雌が約20mm、雄が約10mmで雌の方が大きいです。頭には大きな口と鋭い鉤を持っています。
虫卵は無色の楕円形で、薄い殻の中には細胞が入っていますが、糞中に出てくるものでは細胞が分裂しているので、ブドウの房のように丸いものが集まったものが殻の中に見えます。しばらくすると、卵の中に幼虫が見られるようになります。
《どうやって感染するの?》
① 感染動物の糞の中に虫卵が出てくる。外に出た虫卵は、成長・脱皮をくり返し、第3段階まで来た幼虫(第3期幼虫といいます)が動物に寄生する能力を持ちます。
② この第3期幼虫を食べてしまうことにより、感染してしまいます。 このパターンが一番多いのですが、他に皮膚を食い破りながら侵入してくるパターンもあります。
③ 皮膚から侵入すると、循環にのって一旦肺に行き、そこから肺→口→腸と移動していきます。
④ さらには感染した母動物から胎盤をとおって胎子に感染したり、母乳を介して子に感染することもあります。
《症状は?》
小腸に食いついて吸血するので、腹痛や黒っぽい血便、ひどいときには貧血や栄養障害を起こします。
幼若動物や弱った動物では重症になることもあるので注意しましょう。
幼虫が皮膚から侵入した場合は、皮膚炎などを起こすことがあります。
コクシジウム
コクシジウムはオーシストと呼ばれる卵のようなもの(子虫の集合のカプセル)を作るので『胞子虫』と呼ばれる寄生虫です。この『コクシジウム』は、作るオーシストの形で、アイメリア型とイソスポラ型にわけられ、更に細分化しますが、犬・猫に寄生するのはイソスポラ型と呼ばれる方です。この犬・猫のコクシジウムの人への感染は知られていません。アイメリア型は主として鳥類に寄生します。
成犬・成猫よりも幼犬・幼猫の方が症状を示しやすく、弱った動物にも症状が現れやすいです。そのため、環境の悪い場所では幼い子に集団発生することがあります。
糞便検査のときに顕微鏡で見ることが出来るのはコクシジウムのオーシストです。オーシストの形は糞に出てきたばかりの頃はまだ未成熟で、楕円形~円形のカプセルの中に1つの細胞があり、二重丸のようにみえますが、時間がたつとオーシストの中にスポロシスト(この中に4つの子虫のようなものが入っている)と呼ばれる子虫入りカプセルを2つ持つ形になります。
《どうやって感染するの?》
① 感染動物の糞虫にオーシストが形成され、それが糞と一緒に体の外に出てきます。
② 出てきたばかりのオーシストは感染力を持っていないのですが、しばらくすると成熟して感染力を持つようになります。 その成熟オーシストを口から摂取すると感染してしまいます。感染地帯の散歩後、足をなめることでも感染の機会になります。
③ 成熟オーシストがネズミなどに食べられると、コクシジウムはネズミの体内で皮をかぶって静かに待ちます。そのネズミを猫が食べることで感染する経路もあります。
《症状は?》
一般では無症状や、軽い下痢を起こす程度ですが、幼若な犬・猫や、ストレスなどで免疫力が低下しているものでは重度の感染を起こして、ひどい下痢や嘔吐、血便を起こして衰弱することもあります。
《診断》
糞便検査で便の中のオーシストをみつけます。
《治療と予防》
●駆虫薬を使って駆虫します。同時に飼育環境の消毒などもしてください。
●予防は環境を清潔に保つ事が大事です。糞などはなるべく早く処理して下さい。
●多頭飼育や、子犬が生まれて頭数が増えたときは、特に糞便の片づけや、ケージの消毒などに気を付けてください。
2種類の虫がいました。

動きすぎて写真が上手く撮れませんでした。
ごめんなさいσ(^_^;)
明日、トライアルに行きます。
どうか上手くいきますように・・・